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【大阪クラシック2022】“モーツァルト×落語のコラボ公演”を取材しました!

大阪のメインストリートである御堂筋と水の都大阪を象徴する中之島エリアを中心に、1週間にわたり開催される「大阪クラシック」。今年は、新型コロナウイルス感染拡大のため2020年・2021年は開催できなかった街中での無料公演が復活!竹中工務店いちょうホールで行われた公演を取材しました。

曲目は「モーツァルト/音楽の冗談 K.522」。演奏者は、大阪フィルハーモニー交響楽団の田中美奈さん・高木美恵子さん(ヴァイオリン)、芝内もゆるさん(ヴィオラ)、松村洋介さん(コントラバス)、日比野希美さん(ファゴット)、高橋将純さん・和久田侑希さん(ホルン)です。

今回の公演はなんと「お話付き」。落語家の桂雪鹿さんが、オリジナルの演目にのせて楽章ごとに解説される型破りなものでした。また、演奏中はソロ奏者をコミカルな動きで引き立てられたりなど、たびたび会場の笑いを誘っていました。

下手な作曲家や演奏家を皮肉って書かれたと言われる「音楽の冗談」。メロディが不安定で、アンサンブルにまとまりがなく、しまいには大袈裟に音を外してみたりなど、まさに「冗談」が詰め込まれた楽曲で、かえって難易度が高いんだとか。しかし、演奏者の皆さんはリラックスした様子で公演を楽しんでおられ、その姿が印象的でした!

左から、田中美奈さん、高木美恵子さん、和久田侑希さん、桂雪鹿さん、高橋将純さん、松村洋介さん、芝内もゆるさん、日比野希美さん。

ヴァイオリンの高木さんと、落語家 雪鹿さんにお話を伺いました!

Q. (高木さんへ)
演奏と落語がコラボレーションすることになったきっかけは何だったのでしょうか?

「聴いて、見て」演奏を楽しんでいただくことはもちろんですが、いつもとは違った形で公演をお届けしたいという気持ちがありました。今回の楽曲は、モーツァルトの時代だと「おかしい」と感じる箇所も、現代の私たちが聞くと気づかずにただ「綺麗な音楽だな」という感想を持つかもしれません。そのポイントをお伝えすることで、深く楽曲について知っていただけたのではないかと思います。

Q. (雪鹿さんへ)
型破りなコラボレーションでしたが、難しいと感じられたことはありましたか?

お話の起承転結は自分で作りつつ、音楽の専門的な箇所は分からないのでコントラバスの松村さんをはじめ、大阪フィルの方にご監修いただきました。この演目を披露するのは初めてなので、お客さんが笑ってくれるか不安になることはたくさんありましたが、なにせ前例がないので「何をしてもいい」という気楽さもありました。大学時代にオーケストラに所属していたので、クラシックの演目ができて夢が叶った気がします!

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有料公演および街中での無料公演は終了しましたが、無料配信動画が2022年10月10日(月祝)までご覧いただけます。「公演には予定が合わなくて行けなかった」「お家で本格的なクラシックを楽しみたい!」そんな方は下記ページよりぜひご視聴ください!

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